アセンズの街中でも大学構内でも、よくハンディキャップを背負った人を見かける。「障害者が街中に出やすいんだな」と思いながら見ていた。裏を返せばそれだけアメリカという国は障害者にやさしい国なんだと実感させられる。
大学でも校舎という校舎には、必ず障害者用のスロープがあるし、障害者用のトイレが設備されている。 市内を走っているバスは、全車とも車椅子対応である。もし車椅子を使っている人がバスに乗り込むときは、バスの片側のサスペンションが沈み、入り口近くに取り付けてある車椅子専用のスロープがバスから道路へ伸びてくる。障害者の人は車椅子のままスロープを使ってバスの中に乗り込むことが出来る。さらにバスの車内には、車椅子を固定する専用の場所が備え付けられてあり、乗務員が車椅子の固定を手伝ってくれる。むーん。すばらしい。 ある時、バスに乗って買出しに出かけていた僕は、車椅子の人がバスに乗り込む光景を、たまたま目にすることが出来た。 止まったバス停に車椅子に乗っているおばさんがいた。おばさんの横幅は、軽く僕の3倍はあったと思う。市バスは例のごとく片側のサスペンションを沈ませ、入り口から車椅子専用のスロープを道路へ伸ばした。おばさんはスロープを使ってスルスルと車椅子を滑らせバスの中に乗り込んできた。 おばさんは、乗務員の人が車椅子の固定を手伝おうとすると、「いいえ、自分で出来るからいいのよ~」と笑顔で返答して、自分で立って車椅子を固定して、おもむろに「どっこいしょ」って感じで車椅子に座った。 あれ?この光景、ナニカオカシイ・・・ あ!!!このおばさん、普通に歩けるんじゃん!!! なんで普通に歩ける人が車椅子を使っているんだ。まったく。。。 多分太りすぎて歩くのが大変だからなのだろうと思う。だからといって、普段の生活で車椅子を使っているのでは、歩けなくなるのは時間の問題だぞ。アメリカ人みんな食いすぎだっちゅうねん。 あれ?障害者の話のはずだったのに・・・まあいいか。
by structural
| 2005-03-20 10:15
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