新学期

平和だ。。。
前学期までの怒濤の日々が嘘のようだ。

新学期が始まってから、数日が過ぎた。実に平和。というのも、今期授業を一つも取っていないからだ。コースワークという規定授業を前期までに取り終わった。したがって、今期は自分の好きな授業を取れる又は取らなくても良いという非常に幸せな状況にある。もちろん授業登録はしないといけないので、研究12時間ということで登録してある。したがって何も問題無い。

まあ、明日シェルトン先生と研究ミーティングがあるので、その場で授業を取りなさいと言われれば、登録しないといけない。もしそうなるのであれば、天文学の授業だといいな。

今「The physics of fluids and plasmas,an introduction for astrophysicists」という宇宙物理学者向けの流体力学とプラズマの本を読んでいる。

英語の本を読み解くスピードが半端でなく上がったと自分でも実感する。かなりサクサク読みこなしている自分を発見して驚いている。この調子でいくと今期末までに読み終わりそうだ。

実は日本にいたころ、この本をゼミで使っていたのだが、1ページ進むのにも大変だった記憶がある。まず分からない単語を調べて、自分なりに英訳して、数式を解いて、物理を理解してという手順をとっていた。とにかく大変だった。今では分からない英単語もそこそこ、英語の文章をそのまま英語で理解している。自分で言うのも何だけど、進歩したもんだ。

今の観測データの解析が終わったら、博士論文の為にコンピュータでシミュレーションをしますとシェルトン先生に言ってある。どうやらZeusコードを扱うことになりそうだ。これは電磁流体を扱うコードである。そのためにも今読んでいる本を理解しておかないといけない。

今期、僕は口頭試験を受けなければいけない。物理科の規定によると、口頭試験は自分の専門分野では無い物理の話題を、Physics Todayという雑誌から進路指導の教官がランダムに選び、これを理解して20分の口頭発表しなさいというものらしい。例えば僕は天文学専攻なんだが、その僕にナノテクノロジーの論文を口頭発表しろというもの。

話題選択から発表までの、準備期間はきっちり3週間。まだ進路指導の教官から何も言われていないので、僕の順番はまだらしい。それがいつになるのか、今から心臓バクバク言わせて待ち構えている。ちなみに、口頭試験を晴れて無事に通過すれば、僕は博士候補生(Ph.D Candidate)になる。

進級試験といい、規定授業のコースワークといい、この口頭試験といい、アメリカの大学の制度はどこまで回り道させんねん!という感じ。まあ決められているから、グチっても仕方ない。

友達の一人が言っていたが、この回り道があとあと自分の実力アップにつながるらしい。本当かな。まだ自分にそんな実力がともなっているなんて実感はあまりない。そうだといいけど。

新年そうそう、シェルトン先生からメールが来た。内容は「物理実験のTA(Teaching Assistant)をやりなさい」とのこと。TAとはいっても実質先生と同じ。教室の黒板の前に立って実験の説明をしなければいけない。

よく考えてみてもここはアメリカ。授業は全て英語。つまりアメリカ人の学部生を相手に物理実験の説明をしなければいけない。そもそも物理という教科そのものが難しい。しかも英語で説明をしなければいけない。さらにアメリカ人の学部生は、言わば猛獣に等しい。

前途多難だ。。。
がんばろう。
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by structural | 2006-01-12 00:02
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