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旅をするということ

先週末、アセンズの北に車で30分くらい走ったコマースというところにあるアウトレットモールでお買い物をしてきた。

いつも立ち寄るGAPのアウトレット
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まわりはこんな感じ。
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単刀直入に言うと、ワタクシは旅が苦手である。まあ、苦手というより疲れるといった方が正確かも。

16歳の時、実はニュージーランドに一年間留学したことがある。
オバカな高校生だったワタクシがいきなり、一年間、英語オンリーのまったく違う環境に叩き込まれたのである。それこそ晴天の霹靂。とにかく大変だった。

まず環境が違うからその環境に慣れないといけない。話している言葉も違う。
観光大国のニュージーランドで、いきなり超現実が押し寄せてきた。
観光なんて悠長なことをしている余裕がない。はやくこの環境に適応せねば。

以来、僕の中では違う環境に遭遇するといち早く適応しようとする回路が頭の中に出来上がってしまった。

治安の悪いところはどこだろうか?食料品を入手するとしたら?交通環境は?危険な人はいないか?どこに住むのがいいんだろう?

いちいち旅に出るたびに、このような情報を得るアンテナが全五感を総動員して無意識にフルで働くんである。そりゃー疲れるはずだ。

以来、旅が苦手になってしまった。
あともう一つ理由がある。

よくインドの山奥に「自分を探しに」旅に出る人を聞く。その度に僕は思う。
「なぜ自分を探すのにインドまで行かなければならないのだろう?」

自分探しの旅。聞こえは良い。

しかしながら、他でも無い自分のことだぞ。はるばるインドまで行かないと分からないのか?
旅に出ることで無意識に逃げている気がする。

僕の人生、といってもそんなに年齢を重ねているわけでは無いけど、ホントあちこちにぶつかりながらの人生だった。

性格が生真面目なもんだから、全部真正面から受け止めてしまう。どんなに困難な状況だとしても逃げたくない。旅に出る事は自分の人生から逃げる事にもつながるのではないか。

ちょっと馬鹿げているかもしれないけど、僕の頭の中にそういう回路が出来てしまったんだからしょうがない。

僕にとっては人生そのものが旅みたいなもんだから、他に旅は必要無いのかもしれない。自分自身で、もう少し自分の人生に納得がいったその時、世界各地を見て回りたいと思う。
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by structural | 2006-01-21 08:56

アメリカに帰るという感覚

今から約一年半前、僕がここアセンズにたどり着いた時には、まさかこんな感覚を持つとは夢にも思わなかった。それはアメリカに帰るという感覚である。

1年半ぶりに日本に一時帰国し2週間日本を満喫した。そしてアメリカへ戻ってきた。アトランタの空港に降り立つとすぐジェフに電話してみた。電話口からジェフのなつかしい声が聞こえてくる。そして彼から「おかえり」と第一声を聞いたとき、僕は「帰ってきた」と思った。

いやまてよ。帰ってきたって感覚はおかしいかも。なぜなら、アメリカは僕にとってどこまでも異国だからだ。僕は帰ってきたという感覚を持った自分に素直に驚いてしまった。

確かに実家はそれなりに居心地がいいものだった。しかしながら、しょせんは両親の城なのである。僕の生活する領域ではない。僕の生活基盤は既にこっちに移ってしまってある。やっぱりリラックスできるのは、アメリカにある自分の部屋のベットに寝転んで音楽を聞いている時なんかだ。

僕は幸せである。

親友がいて、自分の好きな天文学の勉強ができて、しかも収入があるという今の僕の状況。僕はこの状況を与えてくれたすべての人、物、そして自分の運命の巡り合わせに対して、純粋に感謝しないといけないのかもしれない。

ちなみに下は、僕の親友ジェフとその息子ジョージがおもちゃの風船にのって転げ回っている図である。
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by structural | 2006-01-19 14:56

ココの災難

週末リラックスしていて、気が向いたからメールチェックをしていると、コンピューターテクニシャンのマイクからメールが来ていました。

題名は「ココの災難」。ちなみにココとは、僕がメインで使用しているコンピュータの名前です。

なんか、いやーな予感がする。。。

マイクのメール:いやー、週末ココを扱っていたら、間違ってホームディレクトリ(/home)削除しちゃったんだ、予備のバックアップから復旧を試みたけどダメだった。どうやら君のデータなくなっちゃったみたい。ごめんね。

んがー!!!!なんですとー!!!!
ワタクシのプログラム全部消えたのね。(T-T)
ここ一ヶ月の僕の努力がパーではないですか。

幸い11月までに作ったプログラムを自分のローカルコンピューターにバックアップしてあったのがせめてもの救いでした。100パーセントは無理でも、ある程度復旧可能かも。それでも今は1月。約2ヶ月分の努力が消えてしまったのは、けっこう痛い。

さて、今から記憶を掘り起こして、メインプログラムを自分でどう変えたのか思い出さないといけません。

がんばります。
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by structural | 2006-01-19 12:31

解いてはいけない方程式

ネットサーフィンをしていて、こんな画像を見つけた。おもしろい。中学レベルの数学と英語があれば理解できるはず。
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by structural | 2006-01-18 09:44

新学期

平和だ。。。
前学期までの怒濤の日々が嘘のようだ。

新学期が始まってから、数日が過ぎた。実に平和。というのも、今期授業を一つも取っていないからだ。コースワークという規定授業を前期までに取り終わった。したがって、今期は自分の好きな授業を取れる又は取らなくても良いという非常に幸せな状況にある。もちろん授業登録はしないといけないので、研究12時間ということで登録してある。したがって何も問題無い。

まあ、明日シェルトン先生と研究ミーティングがあるので、その場で授業を取りなさいと言われれば、登録しないといけない。もしそうなるのであれば、天文学の授業だといいな。

今「The physics of fluids and plasmas,an introduction for astrophysicists」という宇宙物理学者向けの流体力学とプラズマの本を読んでいる。

英語の本を読み解くスピードが半端でなく上がったと自分でも実感する。かなりサクサク読みこなしている自分を発見して驚いている。この調子でいくと今期末までに読み終わりそうだ。

実は日本にいたころ、この本をゼミで使っていたのだが、1ページ進むのにも大変だった記憶がある。まず分からない単語を調べて、自分なりに英訳して、数式を解いて、物理を理解してという手順をとっていた。とにかく大変だった。今では分からない英単語もそこそこ、英語の文章をそのまま英語で理解している。自分で言うのも何だけど、進歩したもんだ。

今の観測データの解析が終わったら、博士論文の為にコンピュータでシミュレーションをしますとシェルトン先生に言ってある。どうやらZeusコードを扱うことになりそうだ。これは電磁流体を扱うコードである。そのためにも今読んでいる本を理解しておかないといけない。

今期、僕は口頭試験を受けなければいけない。物理科の規定によると、口頭試験は自分の専門分野では無い物理の話題を、Physics Todayという雑誌から進路指導の教官がランダムに選び、これを理解して20分の口頭発表しなさいというものらしい。例えば僕は天文学専攻なんだが、その僕にナノテクノロジーの論文を口頭発表しろというもの。

話題選択から発表までの、準備期間はきっちり3週間。まだ進路指導の教官から何も言われていないので、僕の順番はまだらしい。それがいつになるのか、今から心臓バクバク言わせて待ち構えている。ちなみに、口頭試験を晴れて無事に通過すれば、僕は博士候補生(Ph.D Candidate)になる。

進級試験といい、規定授業のコースワークといい、この口頭試験といい、アメリカの大学の制度はどこまで回り道させんねん!という感じ。まあ決められているから、グチっても仕方ない。

友達の一人が言っていたが、この回り道があとあと自分の実力アップにつながるらしい。本当かな。まだ自分にそんな実力がともなっているなんて実感はあまりない。そうだといいけど。

新年そうそう、シェルトン先生からメールが来た。内容は「物理実験のTA(Teaching Assistant)をやりなさい」とのこと。TAとはいっても実質先生と同じ。教室の黒板の前に立って実験の説明をしなければいけない。

よく考えてみてもここはアメリカ。授業は全て英語。つまりアメリカ人の学部生を相手に物理実験の説明をしなければいけない。そもそも物理という教科そのものが難しい。しかも英語で説明をしなければいけない。さらにアメリカ人の学部生は、言わば猛獣に等しい。

前途多難だ。。。
がんばろう。
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by structural | 2006-01-12 00:02